俺の癌を総括する~ダイジェスト~

月日 イベント 備考
2016 10/19 人間ドックで便潜血陽性  
  10/31 地元総合病院初受診  
  12/2 内視鏡でポリープ切除  
  12/12 病理検査結果で直腸がん告知 ステージIのsm癌
  12/26 CT結果で転移なし 追加切除検討
2017 1/5 外科受診開始 追加切除検討
  1/17 術前検査。内視鏡と腸バリウム  
  1/27 術式決定腹腔鏡下低位前方切除術 切るか観察か悩む
  2/5 意思決定  
  2/18 入院  
  2/20 手術 なぜか8時間の大手術
  2/28 退院  
  3/16 最終病理結果転移なし ステージIのsm癌

■スピード
検査から根治まで五ヶ月。
こうして見ると、このスピード感は一般的な癌のイメージとは違うだろう。
このイメージをメジャーにして、早期発見のさらなる強化につなげ、救済の機会増加や社会の経済効果向上を図るとともに、癌のイメージを身近なものにして共に歩みやすい社会にしたいと願うものである。
しかし、実際のところ、この早期発見スピード解決という事例はどれくらいの割合を占めるのだろうか。
オレがネットで調べまくっても全然出てこなかった。
やはりライトな事例は需要が薄いので検索上位に出てこないのか。それとも喉元過ぎて病気を忘れて記録する意欲が失せたか。
ステージI諸君。
是非ともブログやSNSで発信し、情報量を増やしてもらいたい。
「癌は治る」「早期発見が大事」というイメージを啓蒙できるのは我々だけなのだ。

■反省点
日記でも書いたが、人間ドック後の精密検査は近所の消化器系内科を受診すればもっと早かったはず。
翌週には受診して月末には内視鏡。つまりまるまる一ヶ月短縮できただろう。

■sm癌の追加切除について
太字の日付区間が手術の是非で悩んだ時期。
実際に死ぬほど悩んだのは最後の一週間だけだが。
そして実際俺はリンパ転移なしだった。
この件についても、各医療機関ごとの臨床例だけでなく、各員が情報を発信して確度を上げられたら・・・と願わずにはいられない。
まぁ、転移確率ジャッジは症例増やすより技術革新の方が適切だが。

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【頻便】甘かった(´・ω・‘)

今日で退院後19日
術後ほぼ一月になる。

先日頻便はかなり回復したと言ったが、
今日は10回以上トイレに籠っている。
しかもハズレも多い。
これは退院した週と同じ感覚だ。

どういうことだこれは

こういう三歩進んで二歩下がる的なムラがありつつ、収束していくのか。
それにしては昨日と大分差がある気がするのだが。
それとも単にいままで便秘だったのを軽快したと勘違いしてマヌケにも喜んでいただけなのか。
いずれにせよまだまだ予断を許さぬ状況下にあるということか。
失禁はしていないがオムツ生活は続けることにしよう。
今日が休みでよかった・・・。

ギャンブルと癌

癌発症原因として有力なのが
・煙草
・酒
・食生活の乱れ
・運動不足
・ストレス

今回はそれにギャンブルを加えてみようという試みだ。
俺はパチスロ好きなのだが、これを機に辞めてみようかと思ったのだ。
何か論理的にリスクを構築できればいいのだが。

■ストレス
負けるストレスと我慢するストレス、どっちが強いかという話になるのだが、
そりゃー我慢するストレスの方が強い。
ていうか勝つとか負けるとかじゃなくて楽しいんだよね。

■煙草
俺は煙草をやめたが、ホールに行けば副流煙吸いたい放題だ。
これは体によくない。うむ。いますぐやめるべきだ。
・・・と言いたいがマスクすりゃいいだけの話。
しかも副流煙っつったって、隣の兄ちゃんの副流煙をまるごと吸いこんでるわけじゃないし。
まぁ理論上は吸わないに越したことは無いけどね。
パンチ不足は否めない。

■運動不足
ずーっと座ってるのはリスク高いらしいね。
でも、ホールに行かなきゃ運動不足解消されるってわけでもないしねぇ。

■ドーパミンリスク
ギャンブル依存症がやっかいなのは脳内麻薬物質ドーパミンが絡んでいるからである。
いわゆる脳汁だ。あれは手ごわい。
しかし、実はそのドーパミンは発がん性が高いという・・・
わけねぇし!( ゚Д゚)
むしろ逆だし!
ただ、ドーパミンが分泌されるとセロトニンが減るらしい。
セロトニンが欲しけりゃギャンブルじゃなくてスポーツに興じろとなるのだが、
どちらもストレスを殺してくれるので、じゃあオレドーパミンってなるんだけど(´・ω・‘)

うーむ
行くより行かない方が健康的だよ。
くらいしか言えないなぁ。
それでも、この体を作ってくれたみんなの努力を思えばそれでも十分十字架たりうるが・・・
酒もたばこもやらない
食事は野菜中心で揚げ物も排除
その上パチスロも・・・ってなんか違う気がしなくもないが・・・

いや、そうじゃない。

理屈はいい。
魂に問うのだ。何が正しいのか。
8時間に及ぶ大手術に尽力し見事癌を駆逐してくれたみんなに恥じない生きざまとは。
理屈はいい。オレがどう思うか、だ。
それこそが俺の人生に追加された新たな意義だ。
癌から解放されたからといって忘れるな。

それでも行きたくなったら・・・
命の恩人の顔を思い浮かべるのだ。
そうすりゃセロトニンが分泌されるだろう。

俺の体はオレが守る

腹を切った人間が、東京の通勤ラッシュに耐えられるほど回復するにはどれくらいの時間を要するのか。

■俺の通勤ラッシュ論
そもそも俺は通勤ラッシュにエネルギーを使うことを、人生の最大の無駄だと思っている。
それを一日1時間。月20時間。年にして240時間。
無意味にエネルギーを浪費し無用な二酸化炭素をせっせと作り出している。
それが何百万人。
究極の無駄。究極の愚行。
まして傷病人についてはなにをかいわんや。
傷の痛みや体力、抵抗力以前に、そんな無意味で苛酷な重労働に病人を放り込んでいい理由は無い。
確実に回復が遅れる。

■昭和の遺物
ところが、
企業には、
「通勤こそ美徳!這ってでも来い!」などと意味のない精神論を心の底から正しいと思っている愚か者が多くいる。
会社にとって何が有意義なのかを考えない、思考の停止した遺物である。
そしてそういう連中に限って生え抜きなので、論理での対抗は意味をなさない。黒でも白、だ。

■交渉決裂
さて
俺はそろそろ復職するのだが、通勤ラッシュだけはご免被る。
今のなけなしのエネルギーは仕事だけに使いたい。
だから勤務時間をずらしたいと打診したのだが・・・
健常な生え抜きはそこを理解できないらしい(もしくは思考が停止したか)。
退院したんだから朝からフルで働け。
ラッシュが嫌なら早朝出勤せよ。

冗談じゃねー。

うちの会社にそのシステムはないから終業はキッチリ定時だ。
早朝出勤なんぞしようものならサービス残業確定。そんな体力あるならラッシュ耐えるよボケ。
それに朝は一時間トイレにこもる可能性が高い。
無理だっつってんだよ!

■次善策
人事の相談は不調に終わった。
となると自力で調整するしかない。
有休を駆使し、毎日午前半休にする。
しかしプロジェクト的にマジで半分休むと仕事回らないので少し早く出る。
実質サービス残業だが、先述サービス残業よりはるかにマシ。
客観的に見れば病人がわがまま言ってるようなもんだから、これくらいの妥協は必要だろう。
そもそも病気になったのは会社の責任ではない(と思う)。
その上でラッシュを避ける必要があるならそりゃー自己都合だろう。実際勤務時間少ないのならそりゃ報酬も減るさ。
という理屈は俺も嫌いではない。
それに、あまり病人ありきの体制になられてもそれはそれで弊害がありそうな気もするし。
とはいえ、無理にラッシュに飛び込んで一生ものの後遺症を抱える羽目になっても会社に責任は問えない。
問えたとしても体は元に戻らない。
悪いが臆病なまでに自己防衛はさせてもらう。

以上をまとめると
・通勤ラッシュは避けるが道理
・会社の就業規則に例外なし(クソ!)
・毎日自主遅刻を1ヶ月続けると10万以上の減俸が発生する
・となると有休による午前半休を駆使して遅刻時間を作るほうが賢明。サービス残業だが致し方なし。


■結論
上記理由により、有給休暇を確保する必要がある。
今月申請した有給休暇期間は欠勤扱いにして、有休を確保しなければならない(そして減収分を健保の傷病手当で補填)。
治療フェーズ的には休みを取る必要がなくなって安心したのだが、まさか復職の都合でこの戦略が必要になるとは・・・。
うちはそのへんの就業規則感覚が10年くらい古いんだよなぁ。
これで子育てとか無理じゃね?

まぁなんだ
以上の会社のリアクションは、オレが健常者然としている現れなのかもしれん。
そう考えるとこの境遇は俺の望み通りであると言える。感謝すべきなのだろう。
それに俺も健常状態でこのハナシを聞かされたら・・・と考えると強いことは言えない。
だが、
それでも、あえて言わせてもらおう。
お前らいっぺん腹切ってみろ。ラッシュとかマジ無理だから。

俺の癌を総括する

■なぜ癌に罹患したか
煙草は三日で一箱ペースだったのでそれほど影響はなかったのではないか。
健康診断でよく書かされる喫煙指数的には7x25。200にも満たない。これは癌リスクには程遠い数値だ。
飲酒も月に一回あるかないかレベルなのでこれも除外。
やはりテキトーな食生活と運動不足が祟ったと思う。
独身者が抱える潜在的リスクである。

■早期発見のきっかけ
人間ドックの便潜血が2/2で陽性だったから。
これは非常にラッキーだった。
見つかったポリープは1cm立方程度。
癌だったとしても血が付かないケースも多々あるというのに。
また逆に、潜血陽性だからといってポリープとは限らない。痔でも陽性になる。
大腸癌は、これらのガセに紛れて精密検査を怠り手遅れになるケースが多いため早期発見が難しいと言われている。
しかし俺は自覚症状前にしっかり発見できた。
かなりの幸運が重なっている気がする。

■sm癌と追加切除【心情】
後遺症や合併症のリスク、QOL、仕事、医療費、入院生活、保険、家族、病院や医師の信頼などなど考えることはいろいろある。
しかもsm癌は90%の確率で転移ナシなのだ。そこに賭けて切らないという判断もあった。
しかし俺は切った。何故か。
日記にも書いたが、切らない場合、おそらく五年間は毎日「切るか切らないか」で逡巡する。これは相当ヘビーだ。このストレスで癌になってしまうかもしれない。
もう一つ。
癌は罰。そして切ることが贖罪。
切らなければ新たな地平は開けない気がしたのだ。
あと、癌対策に全力で臨んでいるという周りへのアピールもある。
なお、後遺症については医師やガイドラインを信じることにした。
うまくいくかどうかは神のみぞ知る。少なくとも執刀医は温存するつもりで施術する。
ならばそれに乗ろうではないか。失敗するつもりで執刀する医者はいないのだ。

■sm癌と追加切除【医学】
・・・とはいえ、追加切除を検討したのはガイドラインに転移可能性10%と記されていたからだ。
これが0.5%だったら切るか?
切らないだろう。
そして今回俺は転移なしだった。
癌はポリープ状の段階で、内視鏡で取り切れていたのだ。そこで癌は駆逐できていたのだ。
結果的には「切らなくてもよかった健康な大腸を切った」ということである。
この追加切除というのは、
家のネズミを殺すのに熱核反応弾を使うような、ある意味乱暴な術式であることは否定できない。
ましてそれでQOLが下がろうものなら・・・。
リンパ転移は切らなきゃ分からない?
いやいや、それはなんとかしなきゃ。
消化器医師のさらなる健闘を望む。それが犠牲になった俺の大腸の意義であろう。

■術後の経過
非常に良い。
頻便傾向にあるものの、徐々に回数は減っている。
排尿も性機能も全く問題なし。
まだ運動すると手術跡がじんわり痛むがおいおい回復するだろう。
あと腰回りがなんとなく重い。
これはうつ伏せで寝られないため、睡眠中腰に負荷がかかっているためと思われる。
横になると痛みが顕在化するからだ。

■費用
高額医療ナントカのおかげで入院手術は\130,000くらい。
これまでの検査やら合わせても\200,000行ってない。
しかも俺は今後の追加治療は無い。
ほどなく平常収支に戻れそうだ・・・
と言いたいところだが、実はたまたま家賃の更新やらなんやらが重なってしばらくピンチは続く。
早く保険金をせしめなければ。

■就労【制度】
先日検討項目に挙げた欠勤扱いだが、
今回の結果を受けて、半年間病院に行く用事はないことが決定した。
少々不安ではあるが、有休でカバーする方向で考えよう。
まだ時間はある。

■就労【実務】
何度か記述したが、実は現在プロジェクトは混沌としており、上層による絶賛調整中である。
早い話がヒマなのだ。
これはかなりラッキーだった。
おかげで治療に専念できた。
しかし、
復帰してすぐ仕事を動かせるのだろうか。
動かせる仕事が無かったとしても休むわけにもいかない。
そうなると欠勤プラン発動、さらに療養、ということになるが、果たして・・・

■保険
先日お願いした内科の診断書はゲットした。
しかし外科の診断書はまさかの三週間待ちΣ(´Д`
内科だけ先に申請するのもアリかもしれんが・・・どうしよう。
まとめて出す方がいいのかなぁ。
診断給付金を先にもらうっていうのもよく聞く話だが、まとめて出す方が実は有利とかないだろうか。

■癌の副次効果【良】
・癌知識が増えた。
・断煙
・食生活向上(若干だが)
・運動を何か始めようと思う。
と言っても外に出るつもりはない。家でテレビ見ながらやる。何もやらなかったいままでよりマシ。

■癌の副次効果【悪】
・同僚イメージ低下(病人感定着)はあるだろうなぁ。
・見合い相手に断られた(まぁそりゃそうだ)